5月18日にIEA(国際エネルギー機関)から、2050年にCO2排出量ネット・ゼロを実現するためのシナリオに関するレポート「Net Zero by 2050 – A Roadmap for the Global Energy Sector」が公表されました。
このレポートの中では、ネット・ゼロを実現し、平均気温の上昇を1.5℃未満に抑制するため、今後2050年までのどの時点で何を実現すべきか、というマイルストーンが示されています(下図)。
想定されている技術や政策手段の多くは現時点でも入手、実現が可能なものです。一方で、特に政策手段については、現時点で計画されているよりもかなり早い段階で実施することが必要とされています。
世界が急速に脱炭素化に向かい、それに伴う新たな社会の仕組みやビジネスモデルを構築しようとするのに合わせ、日本でも脱炭素に向けた取り組みをさらに加速させていくことが、気候変動を緩和するだけでなく、私たちの生活の豊かさや日本の経済的な地位を維持・向上させていくためにも非常に重要だと感じます。