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2020.06.01
コロナ禍を乗り越え、新しい社会のデザインを

世界中で感染が拡大する新型コロナウイルスにより、影響を受けた様々な方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、不幸にもお亡くなりになられた方々、およびその家族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。

 

当社では、新型コロナウイルスのリスクを深刻に受け止め、2020年2月15日より全ての社員・インターンの原則在宅勤務への切り替えを決めました。2020年5月25日、政府より発出されていた緊急事態宣言が解除となりましたが、当社といたしましては6月末まで引き続き、原則在宅勤務を維持するとともに、不要・不急の対面での打ち合わせを可能な限り制限する措置を継続していくことにしております。関係者の皆様にはご不便をおかけすることも多々あるかと存じますが、ご理解とご協力のほどよろしくおねがいいたします。

 

さて、今回のコロナ禍はわたしたちの生活を驚くほどに変えてしまいました。学校や会社に行くことも、日々の買い物にいくことや週末の子供たちとの公園遊びも制約されることがあるなど、私自身思ってもみませんでした。

 

同時に、コロナ禍と同様に我々の生活を大きく変えてしまう脅威のひとつに我々は直面していることを思い起こさせられました。それは気候変動という急激な環境変化です。コロナ禍へのダメージ回復を行いつつも、生活習慣病のように世界全体のリスクをジリジリと高めているこの静かな脅威にも目を向けなければ、本当の意味での社会の回復、安定化にはつながらないのではないでしょうか。

 

ただし、気候変動対策もこれまでと同じでいいはずはありません。コロナ禍の影響による在宅勤務の普及や出張の自粛等による移動需要の低減、経済活動の停滞に伴う、さまざまな生産排出量の低下、テイクアウトの普及をはじめとした「食生活」の変化、鉄道から自動車等のパーソナル輸送手段へのシフト、コロナ禍を踏まえた新しいサービスの台頭などなど、さまざまな変化を踏まえてデザインしなおす必要があります。また、気候変動や今回のようなパンデミックが起こることを前提とした「適応策」についても、準備を早めなければなりません。今の変化を社会全体の体質改善のきっかけとしたいのです。

 

緊急事態宣言が解除された後も、コロナ禍の影響は様々な形でわれわれの生活を変えていくでしょう。これからどのような変化が起こるのかは今の段階では不透明ですが、当社としては、「持続可能な社会づくり」を止めるつもりはありません。様々な主体と協力しつつ、これまでの「常識」にとらわれず、しなやかに、したたかに新しい「常識」を作り出す主体でありたいと思っています。「グリーンリカバリー」としてアフターコロナの経済対策として気候変動を重視する方針を、いちはやく表明した欧州のように、この災いを転じて新しい社会創出の力となれるよう、スタッフ一同微力を尽くすつもりです。是非、皆様のお力を貸してください。

 

2020年6月1日 株式会社イー・コンザル 代表取締役 榎原 友樹

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