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2022.06.14
vol.6 「将来のキャリア形成のヒントを得られると思います」

 

※写真は大学での様子

 

古閑あすか

インターン生
2019年11月~

 

  • 大学での研究活動
    私は現在、京都大学院工学研究科の修士課程に在籍しています。研究室では主に河川計画や水害対策に関するテーマを扱っています。あえてカテゴライズすると防災分野に属するため、環境コンサルティング会社であるE-konzalの業務とは関連のない分野のように思えます。実は、気候変動という文脈で防災と環境は関わっています。
    気候変動の影響が顕在化する昨今、気候変動を「緩和」する取り組みが環境分野で行われています。再生可能エネルギーを導入したり、電気自動車を普及させる取り組みが有名な例です。一方で、既に発生している気候変動に「適応」する事も非常に重要です。防災分野では、気候変動による豪雨の増加に負けない、安全な社会基盤づくりを実現するための取組が行われています。私の所属する研究室は、水の流れのシミュレーションモデルの開発を行うことで、気候変動への「適応」に貢献しているのです。

 

  • E-konzalで携わった業務
    私がE-konzalのインターン生として活動を始めてから、2年半が経ちました。これまでの活動で携わった業務を幾つか紹介します。

1. インドネシアにおける気候変動のリスク評価に関する業務

この業務の目的は、インドネシアにおける気候変動適応策の検討のために、気候変動によるリスクを可視化することです。私は、自然災害(洪水)分野におけるリスクの可視化に携わりました。

はじめに、洪水対策に関する、国内外の洪水対策や気候変動の適応に関する文献の調査を行いました。対象地域であるインドネシアに特化した文献が少なかったため、様々な関連文献を幅広く集めて適切な情報を抽出していく作業に工夫を凝らしました。
次に、リスクを定量的に評価するためデータを収集しました。本業務でのデータ収集は想像以上に骨の折れる作業でした。主にインドネシアの統計局が公開しているデータを活用したのですが、求めるデータが公開されていないことが多くありました。更に、データの説明などがインドネシア語で記載されている場合もあり、データの詳細を理解するにも一手間がかかります。私は海外の統計データを扱う機会がこれまでになかったため、本業務を通して、途上国等の研究や調査活動ならではの難しさを痛感することができました。

 

2. 環境教育のアイデアだしとブース出展の準備
環境教育に関するブース出展のサポートを行いました。E-konzalでのインターンでは、主に社員の方と活動することが多いのですが、この業務では他のインターンシップ生と協働しました。環境教育のアイデア出しでは、E-konzalのインターン生の多彩さに驚きました。E-konzalではリモートでインターンシップを行えるため、国外から活動に参加している学生もいます。デザインが得意な方や語学が得意な方、子供目線のアクティビティを考案するのに優れた方など、多様な特技をもつインターン生と協力して業務を行えたことは非常に良い刺激になりました。

そのほかにも、海外の研究機関の研究者を日本に招き会合を行う業務や、農業分野における気候変動の影響予測に関する業務、SDGs等に携わりました。このように、E-konzalでは普段の学生生活では経験できないような業務に幅広く携わることができるため、2年以上経った今でも毎回新鮮な気持ちで活動を行っています。

 

  • E-konzalの活動で得たもの
    E-konzalの活動を通して、限られた時間内で調査を行い、その調査結果をもとに資料を作成する力を身につけることができました。普段の研究生活では興味のある事を気のすむまで調べてしまうことが多いのですが、インターンシップの活動はそうはいきません。一日のうちに何が調べるべきかを予め決め、どこまで調べることができたか、また、どこからが今後調べるべき点であるかを明確に纏めるように心がけました。この経験は、研究活動で活きていると実感していますし、就職した後にも役に立つだろうと考えています。さらにインターン中には、将来のキャリアについても考える機会も多く得ました。E-konzalの社員の皆様はとても温かく、就職活動の相談などにも親身にのってくださります。「将来環境分野に携わりたいが、どのような職種があるか分からない…」。そのような悩みを抱えている学生は、ぜひE-konzalにインターンに挑戦してみてください。環境分野で様々な専門性を持つ社員の皆様と関わる中で、将来のキャリア形成のヒントを得られると思います。

 

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